駄話・23年01月分

23`01/15(日) -20:24-

先日、
Xbox 360ロストオデッセイをクリアしました。

戦闘システムは、オーソドックスなコマンド選択式

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簡単な内容説明

Xbox 360「ブルードラゴン()」のスタッフが贈る、王道コマンド選択式RPGの2作目。
今回のキャラクターデザインは、スラムダンクの井上雄彦。

世界の魔導力が強くなり、生活にも魔導力の恩恵が当たり前になった時代。
遅れつつあった魔導技術を急速に発展させて来た魔導共和国ウーラは、魔導国家ゴッツァの先兵カント族と交戦状態にあった。
その戦場にあって、カイムは隕石の落下に遭遇する。
双方の将兵ほとんどが命を落とした墜落現場に、1人無傷で佇むカイム。
不死でありながら、これまでの記憶を失っているカイムは、果たして何者なのか……

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と言う事で、今回は箱○王道コマンド選択式RPGで、「ブルードラゴン」と内容は繋がっていませんがスタッフ的に次作に当たる「ロストオデッセイ」です。
元々、先に「
ブルードラゴン」を遊ばなければと思い後に回しつつ、いざ「ブルードラゴン」を遊んでみたらクソ面白く無かった為、中々その後も手を出せなかった本作(^^;
そのお陰で、期待のハードルはかなり低かったんですが、遊んでみたらめっさ面白かったです(^∀^)
ブルードラゴン」も、馬鹿みたいに難易度が低過ぎてやり甲斐皆無だった事を除けば、グラフィックやシステムなどは高品質でしたから、バランスをちゃんと考え直された「ロストオデッセイ」は最初から傑作になり得るポテンシャルを秘めていたんですよね。
本当、ちゃんとクリエイターがテストプレイして、難易度のバランスなどを調整さえすれば、ゲームってのはここまで変わるんですねぇ。
最終的に、手放しで絶賛は出来無いんですが、途中までは私が遊んだ
やり込み系コマンド選択式RPGの中で「ファイナルファンタジー?」に次ぐ第二位になるんじゃないかと思った程。
これは、今まで遊ばなかったのが勿体無い傑作でした。

さて、詳しい内容ですが、
コマンド選択式のオーソドックスなRPGで、最大5人パーティーのターン制、前衛後衛があって前衛のHP分のガードコンディション(GC)と言う数値で後衛の受けるダメージが減るシステム。
ただ、これもGCと明確な数値が設けられているだけで、後衛に物理攻撃が通りづらいのは良くあるシステムですね(GCは魔法ダメージにも適応されるけど)。
ですから、戦闘システム自体は、本当にオーソドックス。
このゲームの場合、だからこそ安心して遊べると言う+の方向に働いています。

成長システムとしては、Lvがありますが経験値は常に100でレベルアップと決まっていて、敵とのLv差で獲得経験値が増減します。
最低でも1は獲得可能だから、100体倒せば必ず1Lv上がるので、その気になれば序盤でもLv99を目指せます(そこまでする意味無いけど(^^;)。
スキルによって色々な能力を獲得し、魔法スキルは黒白呪術合成魔法と4系統あり。
装備品は武器とリングとアクセサリーで、リングは攻撃時に付加効果を付けるもので、エイムリングシステムと言うタイミング良くボタンを押す要素があり、Perfect(効果大)、Good(通常効果)、Bad(効果無し)に分かれます。
アクセサリーは、装備するとそのアクセサリー固有のスキルが使えるようになり、SPを一定値溜めると習得出来ます。
防具の類が無いのが、少し残念。

一番の特徴が、主人公を含めた4人の不死者と通常の人間で、スキルの習得に違いがある事です。
通常の人間は、レベルアップ時に固有スキルを覚えて行き、あとはアクセサリーの装備による追加だけです。
不死者の方は、固有スキルは持っておらず、習得スキルの中から選択してスキルスロットに装備します。
装備アクセサリーのスキルを習得する以外に、通常の人間が持つスキルをスキルリンクして習得します。
その際、リンクしたキャラを戦闘に参加させておく必要があります。
最終的にスキルスロットは30まで増えるので、成長させれば明確に不死者の方が強くなります。

舞台は、オーソドックスな剣と魔法の世界では無く、そこに魔導技術として科学的な要素が加味された世界観。
魔導力で動く以外は、ほぼ機械。
不死者も一般的では無く、この世界に5人だけの特別な存在。
クリエイターが
坂口博信だけに、まんまファイナルファンタジーっぽい世界観と言えば判りやすいですかね(^^;
システムや映画みたいなゲームと言う演出、やり込み要素など、
FF?みたいな作品です。

特徴的なのは、主人公側の不死者たちは記憶を失った状態で、主人公
カイムは千年の夢として時折記憶の一部を取り戻すのですが、それが操演やムービーでは無くショートショートで読む形な事です。
内容的には、何篇かは思わず泣かされそうになるほど良い内容なんですが、表現方法が違う、文章を書いている作家も違う事から、浮いているし本編と千年の夢との乖離が激しいです(^^;
この
カイムとあのカイムが完全には一致しないし、ゲームを遊ぶ人間全てが普段から小説も読むとは限りませんから、いきなりゲーム進行ぶった切ってSS読まされるのをどう思う事か……
個人的には良い
SS読めたからまぁ良いか、とは思いますが、普通に操演やムービーで過去を思い出す演出にする方が正解だったとは思います。

千年に亘る出逢いと別れを扱うだけに、基本的にはシリアス路線です。
一部ユーモア溢れる敵などはいますが、これも
FF?くらいのシリアスさですかね。
シリアスシナリオのRPG個人的第一位の「ダイナソア」と比べれば少しだけ柔らかいですが、良くある日本的なムービーゲームの中では真面目な方だと思います。
おふざけが入っていても嫌いではありませんが、大人なシナリオ、世界観の方が好みではあります。
シャドウ ハーツ)」よりも「クーデルカ)」の方が好きなように。
その意味でも、「
ブルードラゴン」より「ロストオデッセイ」の方が良いですね。

それから、主要キャラはタレント声優中心なんですが、概ね上手くは無いが悪くも無し(^^;
カイム豊川悦司が就てめていますが、まんま豊川悦司だけどカイムに似合っているから問題無し。
感情的なセリフとかは、やはりこなせていませんけど。
そんな中で、
ヤンセン役の豊原功補は最高でした(^∀^)
Wikiで声優チェックするまで、本職の声優さんがやっているんだろう、と思っていたくらい。
それから、双子の
クックマック役のFLIP-FLAPの2人は、どちらも良かった。
クックYUKOは上手かったし、マックAIKOは個性的で、決して上手くは無いけど心地良い声と喋りで印象に残る。
この3人に関しては、もっと声優の仕事やって良いと思うくらい、素晴らしかったです。
他のタレント声優も、作品を壊す事の無いレベルではあるので、客寄せパンダ声優起用作品としては、稀有な成功例だと思います。

評価としては、とても面白かったです。
元々、「
ブルードラゴン」からしてシステム、グラフィックなどは最高峰で、キャラデザインが井上雄彦になった事もあり少し大人向けな影響か、今回は流石にちゃんとテストプレイをしたからか、どちらかと言うと難易度も初見で全滅する事があるくらい高くなっていて、やり応えがありました。
ブルードラゴン」では、本編ほぼ幼稚園児向けかと言うほど簡単で、一部のやり込み要素だけ運を味方にしないと決して勝てないくらい難しいと言うバランスの悪さでしたが、「ロストオデッセイ」では全編やや難し目で、一部条件が厳しい場面があり、やり込み要素は判りづらさはあれど難易度は高く無く、キャラ育成が進んだ終盤は簡単になって行く感じ。
自らの努力でキャラを強くした後に楽になるのは、全然問題無し。
努力の成果が表れる訳だから、終盤の無双はむしろ楽しい。

でも、全力で面白かったとまでは言えない。
FF?と違って、スキルの組み合わせによる新たな使い方の発見、みたいなものは無かった。
乱れ打ち+二刀流で物理攻撃x8、みたいな、コンボの楽しさは無かった。
強かったり役に立ったりするスキルを、たくさん装備すればするほど単純に強くなる。
それ自体は充分面白い。
個人的に、やり込み系最高傑作の
FF?超えを期待してしまったのが悪いだけ(^^;

あと、一部判りづら過ぎる。
やり込み要素の方は、まぁ、判らなくても仕方無いかな、と思う。
FF?だって、2周目以降は高い攻略本を買った上で遊んだし、正直自力で気付けそうも無い要素はいくつもある。
でも、シナリオ進行の判りづらさは頂けない。

終盤、グランドスタッフと言う敵の本拠地に乗り込むイベントの後、グランドスタッフはどこかへ飛び去るのですが、その後どこで何をすれば良いのか判りませんでした。
世界中回り直し、ワールドマップも色々回ってみましたが、結局ギブアップ。
攻略サイトのお世話になってしまったorz
それで、クリア直前にテンションだだ下がりましたが、行くべき場所は行ったはずの場所でした。
まぁ、多分、それまでのパターンを踏まえて、当該地点の海中を探索しただけで、海上から近付くのを忘れていたのでしょう。
自分の所為ですが、判りづらい事に変わりはありません。
せめて、当該イベント後船内の仲間に話しかけると、どこへ行き何をすれば良いのかヒントが聞けたり、当該ポイントにグランドスタッフを浮かべておいたり、見失わないようにする方法はいくらでもあったはずです。
ここでプレイヤーを足止めする理由など何もありませんから、ここは手抜き、と言うか、ネタを知っているスタッフは初見のプレイヤーには判りづらいと気付けなかったポカ、ですかね。
本当に、ここだけは残念で仕方がありません。

と言う訳で、画竜点睛を欠いてはいますが、基本的にはかなり面白かったです。
やり込み系として、
シリアスシナリオRPGとして、個人的な特級であるFF?、「ダイナソア」には及ばないまでも、少なくとも箱○コマンド選択式RPGの中では一番面白かったです。
まぁ、
箱○にはコマンド選択式RPGあんまり無いけど(^^;
しかし、
箱○最低が「ブルードラゴン」で最高が「ロストオデッセイ」、クリエイターは同じと言うのが何とも(-ω-)
本当、バランスって大事。
ロストオデッセイ」はおすすめです、「ロストオデッセイ」は(^∀^;


個人的評価
★★★★☆(4/5)




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