駄話・23年02月分

23`02/03(金) -21:19-

先日、
PS2機甲装兵アーモダインをクリアしました。

所有最強アーモダイン・パラディン

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簡単な内容説明

ロボットものシミュレーションロールプレイングゲームながら、自らは指揮官となり指示を出すだけで、ユニットは勝手に行動して自由に動かせないと言う、少し変わったSRPG。

世界が一応の統合を迎え、連合の下ひとつにまとまった近未来。
条約により既存兵器に制限が課され、それでも無くならない紛争に対する抑止力として、新たに生まれた人型機動兵器アーモダイン。
人の世から、決して争いの火種は消えない。

今地球は、入植地である火星への調査団を、侵攻の為の軍隊と認識し撃破した火星政府との間で、一触即発の状態であった。
そして、ついに火星は地球侵攻を開始し、元北米地域に当たるNASが陥落。
窮地を脱した新米士官が、この戦争の鍵を握る事になるとは、この時はまだ誰も考えてはいなかった……

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と言う事で、今回はロボットものSRPGである「機甲装兵アーモダイン」です。
リアルタイムストラテジー(RTS)はあんまり好きでは無いのですが、オートとは言え任意で時間経過を止める事が出来るタイプだったので、面白そうだから一応買ってみました。
実際に遊んでみると、細部は違うが概ね先頃遊んだ「
スレイヤーズ ろいやる)」とほぼ同様のシステムだったので、すんなり馴染みました。
ま、だから面白かったかと言うと、別の話ですが(^^;

さて、詳しい内容ですが、地球がひとつの政府に統合されて、火星に植民地を持つに至っている近未来が舞台のロボットもの。
異星からの侵略とかじゃ無く、元は同じ地球人同士の戦争です。
ロボット=アーモダインが主力である世界観は、既存兵器の禁止ののち、その法の網目を掻い潜って建設機器であったロボットを兵器転用した流れから、ユニットとして戦車や戦闘機が出て来ません(旧世界の遺産として、戦車が登場するシナリオはある)。
アーモダインのキャリアとなる航空機、航宙機も、兵器の禁止条項をかわす為に非武装。
キャリアが直接戦力にならないのは別に良いとして、何故かステージ中、キャリアは移動も出来ません。
これが、後々響いて来ます。

システムとしては、
RTSのように放っておけば時間が経過しますが、基本各ユニットが1回ずつ行動すると1ターン経過となり、設定によりユニット単位で時間停止、ターン頭で時間停止、△ボタンを押して止めない限り時間経過と切り替え可能。
ユニットには細かい指示は出せますが、直接動かす事は出来ません。
そして、パイロットには性格や忠誠、知性などのパラメーターがあるので、素直に言う事を聞くとも限りませんと言うか言う事聞かねぇ(-'-)
直接動かさないので、戦闘も攻撃側が攻撃して回避側が回避するのみで、反撃や防御などは行いません。
撃墜されても死亡とはならず、無事ならば即原隊復帰、駄目だと入院となってパイロットとしてはもう使えなくなります。
全体的に、ターン制限も短め。

パイロットにはランクがあり、訓練ランクと実戦ランクが各最大10まで。
合計20まで成長すると、主人公の機動小隊から本隊へ栄転となり、卒業してしまいます。
イベントに絡む主要キャラたちは、何かしら理由を付けて部隊に残りますが、パイロットとしては使えなくなります。
兵種はガンナー、ファイター、スナイパー、アシスト、ボマーの5種で、それぞれのスキルが数値として上がって行き、一定値を超えるとスキルレベルが最大5まで上昇。
高性能のアーモダインにはスキル制限があるので、例えばガンナー4のアーモダインにはガンナースキルが4以上のパイロットしか乗れません。

RTSみたいな時間経過、動けない母艦、最高ランクになると卒業するパイロット、など、色々と独自性を出そうと奇を衒った内容になっています。
そして、それが悉く失敗と言って良いでしょう(-ω-)

RTSみたいな時間経過は別に良いけど、言う事聞かな過ぎてイライラしかしない。
各ステージには難易度が設定されているんですが、難易度Aは自分で動かせても何機か撃墜されてもおかしく無い難しさなのに、そこで勝手に動いて、一時的に退避させて回復させようとしているのに無視して自殺されたりすると、コントローラー投げたくなるw

HPやSP(アビリティを発動するのに一定値必要な数値で、アビリティの使用、攻撃、防御で減って行く)の回復アイテムにはキャリアから5マスと言う制限があるのに、そのキャリアが動けないし着陸不可のステージではアイテム自体使えない。
キャリアで戦闘出来無いのは良いけど、移動出来無いのは本当に困る。
一応、グレードの高いアイテムには距離制限が無いんだけど、クリアまで遊んでも買えるようになるのはSP回復の2グレード目の奴程度で、所有数も決まっているからすぐ無くなるし、アイテムによるHP回復や弾薬補給は5マスのまま。
アイテムに限らず、アーモダインも武器もパーツも、買えるようになる種類が少な過ぎます。
拾えるアイテムの中にはもっとグレードの高いものが存在するので、買えるようになれば全然違うんですけどね。

高グレード品は戦果に頼るしか無く、結果的に機体やアイテムで自軍を強化するのは限界があるんですが、卒業してしまうのでパイロットによる自軍強化も無理です。
ランクやスキルレベルもそうですが、折角役に立つアビリティを上手く獲得したパイロットが卒業していなくなってしまうから、引き継ぎのパイロットたちは一時的に弱くなるし、スキル制限があるから強い機体に必ずしも引き継ぎパイロットが乗れるとも限りません。
一応、ランク19になった時点でサブパイロットに降格していざと言う時の為に確保しておくようにしましたが、そうすると卒業時にアビリティを1つ残してくれる恩恵は受けられない。
そのまま卒業させても残しても、結局小隊弱体化は避けられません。

そんなこんなで、プレイヤー側がいまいち強くなれない事を反映してか、敵も際立って強い敵を配置出来ません。
精々、HPがべらぼうに多かったり、SPを回復して来たりする程度で、周りの雑魚を片付けた後囲ってボコれば簡単に墜とせます。
スパロボの精神コマンドやシャイニング・フォースなどのファンタジー的な魔法みたいな要素もありませんから、最後までずっと地味でしたね(^^;

結果として、システム諸々は普通の方がマシだったでしょう。
奇を衒い個性が出たのは良いものの、
RTSでは無く普通のターン制SRPGにした方が、キャリアが移動出来た方が、パイロットが卒業せず使い続けられた方が、アーモダインや武器、パーツ、アイテムがちゃんとリストに登録されて買えるようになった方が、絶っっっ対に面白かったです。
奇を衒い普通を上回るのは結構ですが、奇を衒い普通を下回ったのでは本末転倒です。
自分だけの個性を出したいと言うクリエイターの自己顕示欲は理解出来ますが、もう少し客観的に全体像を見渡してみて、抑えるところは抑えた方が良い。
ストーリィは極平凡で悪く無いし、アーモダインもそれなりに格好良いので、普通に作っていれば平均点は上回る佳作にはなった事でしょう。
良くある定番で作った方が面白いであろうただ個性的なだけのものなど、無個性にも劣ります。
しっかり出来ていれば、無個性でもそれは堅実と呼ぶのです。
本当、このゲームは普通の
SRPGとして遊びたかった。

と言う訳で、面白そうだと思ったけど、またしてもその面白そうがピークだった本作(^^;
上手く捌けないなら、普通が一番良いんだよ、普通が。
ベースとしては悪く無いんだから。
まぁ、言う事聞かないAIにはイライラさせられるし、結果的に平均点以下ではあっても、それなりに遊べます。
決して、悪いゲームではありません。
もっと簡単に面白くする方法があるのに、敢えてそれを選択しなかった惜しい、残念なゲーム(-ω-)
おすすめはしませんが、興味があれば遊ぶのを止めもしません。
悪くは無いです、悪くは。


個人的評価
★★★☆☆(3/5)


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