23`07/21(金) -22:44- 先日、PS2「ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーZ」をクリアしました。
と言う事で、今回は今現在もやり込み系RPGとしては自分史上最高傑作であるFFZの続編、「ダージュ オブ ケルベロス」です。 FFZの続編と言うのは大きいですが、当時普通にゲームとしてめっさ面白そうだったので、予約して新品で買っていました。 まぁ、今まで積んでいたんですけど(^Д^; 次に遊ぶゲームを決めかねていて、何本か冒頭だけ遊んでみて試してみたところ、この「ダージュ オブ ケルベロス」は何と無くそのまま続けられそうだったので、ようやくプレイとなりました。 ちなみに、後にインターナショナル版として追加要素が入り多少システムも変更されたバージョンも出ているそうですが、私は無印をすでに持っているし、インターナショナル版は英語音声+日本語字幕に変更されているので、今回はスルーです。 インターナショナル版を追加購入するほど面白かった、とも言えないし(^^; さて、詳しい内容ですが、TPSのガンシューティングアクションRPGで、章立てになっておりステージをクリアして先へ進んで行く形(1章1ステージとは限らない)。 元がRPGだから経験値があり、ステージクリア時に経験値の清算があります。 そのまま自身の経験値として獲得すればレベルアップに繋がり、ギル(お金)に換金する事も可能です。 その場合レベルが上げられませんが、ショップでの買い物や装備品のチューンナップに使用出来ます。 アクション方面としては、3種の銃器(ハンドガン、サブマシンガン、スナイパーライフル)による攻撃を基本に、格闘攻撃、魔法攻撃があり、リミットブレイクと言う必殺技の発動も出来ます。 リミットブレイクはFFZにあったシステムで、今回ヴィンセントは魔人のような姿に変身し、銃の代わりに炎弾を撃ち、爪によるコンボ攻撃で攻撃します。 炎弾はホーミングするので使いやすい反面威力は然程では無く、メインは近接攻撃コンボ。 ボス系の敵に一気に連続攻撃を叩き込んで、速攻でケリを付けるのに向いています。 リミットブレイク中はMPが減り続けるので、長くは持ちませんしね。 発動と同時にHPが全快するのもポイントです。 魔法は銃器にパーツとしてセットする形で、ファイア、サンダー、ブリザドの3系統のみ。 パーツ扱いなのでその分他のパーツを装備出来無いし、撃つ時も銃を構えた後R1で銃撃、L1で魔法発動と、銃依存。 ヴィンセント自身魔法使いと言う訳では無いから魔力は低く、そこまで威力も高くはありません。 リミットブレイク発動には、一定比率以上のMPも必要なので、魔法を使い過ぎればいざと言う時リミットブレイクを発動出来無くなります。 魔法のレベルは別種のパーツを装備しなければ上がりませんし、あんまり使い勝手は良くありませんね。 ただし、銃器が効きずらい相手、銃器が効かない相手も中にはいるので、格闘や魔法が有効なシーンはあります。 他には、ジャンプが出来て前転回避が出来てしゃがみがあって、アイテムの使用でHPMPの回復、フェニックスの尾の事前使用による戦闘不能後即復活があります。 ショートカットでアイテムを使用する事も出来ますが、使いたいアイテムに切り替えているタイムラグでやられる事もあったから、アイテム画面出して使用した方が無難でした(^^; 死んだりリスタートしたりすると、ステージクリアとは別に経験値の清算が出来て、それまでに稼いだ経験値を獲得した後やり直せます。 ただのアクションでは無くアクションRPGなので、敵が強くて難しい場合、同じステージを何度かやり直す事で難易度を下げる事が可能ですね。 私は、NORMALで何とか戦闘不能、リスタート0回のままクリア出来ましたが、正直結構難しかったです。 少なくとも、HARDで挑戦するとなると、どこかでレベルアップやギル稼ぎをしないと、クリアは難しいでしょうね。 取り敢えず、充分面白かったです。 正直、アクションゲームとしては普通で、システム的には多少遊びにくいところがあり、ゲーム性だけで言うなら平均点そこそこに過ぎません。 一番気になったのは、経験値を清算するシステム。 素直に、経験値は経験値、ギル稼ぎはギル稼ぎで、別々の方が良かったと思います。 ギルを稼ぐ為にレベルアップ出来無いステージが出て来るので、何とも気持ち悪い。 と言って、経験値をギルに換金する前提だから、ステージ内で獲得出来るギルだけでは、到底チューンナップ費用は賄えません。 ここを一緒くたにしないだけでも、もっと自然に楽しめたと思います。 アクション部分では、魔法は独立させて欲しかったですね。 魔法マテリアの装備と魔法レベル上昇のパーツの2つ分パーツを外さなければならないので、普段は魔法を装備しないのがデフォになってしまう。 その上で、魔法が必要になったら一々パーツの装備変更をしなければならない。 ひと枠魔法装備を増やしておいて、3種の魔法の切り替えをどこかのボタンに割り振って、銃と魔法は別口にした上でR1で銃、L1で魔法と言う操作体系で良かったはずです。 そこを分ければ、むしろ魔法の種類をもっと増やす事も出来たかも知れないし。 リミットブレイクとは別に、MP100%消費で召喚獣が使える、とかあっても、面白かったと思います。 悪くは無いけど、もう少しこうだったら良かったのに、と思ってしまう部分も少なく無く、ゲーム性だけで判断するなら凡作の域を出なかったでしょう。 ですが、そこはFFZの続編。 世界観、ストーリィ、キャラクターなど、思い入れのある部分が全体を引き上げてくれます。 アドベントチルドレンの流れを汲むグラフィックやムービーは格好良いし、多くの苦難を共にした仲間たちとの新たな冒険も楽しい。 最終章では、Gacktの歌をバックに戦うシーンもあってめっさ燃えたし、ところどころFFが標榜する映画みたいなゲームにちゃんとなっています。 全く同じシステムのオリジナルな作品だったら、こんなもんか、で終わりですが、FFZだからこそ最高の高揚感を味わえました。 FFZの続編である事を邪魔しないだけのゲーム性は、あったと言えるでしょう。 だから、FFZ好きにしか、このゲームは向かないかも知れません。 もうひとつ、残念な事が。 それは、周回プレイが無い事。 普通にノーリトライ、ノーゲームオーバーで+αの清算をしていない状態だと、銃器やパーツのチューンナップは最高グレードまで上げるに至りません。 その上で、おもちゃの銃と言う使い物にならない銃器も手に入り、それもチューンナップ可能だから、当然チューンナップして行けば何かしら隠し武器に成長しそう、と思えました(クリア後攻略サイトで確認したところ、アルテマウェポンになるらしい)。 だけど、メインの銃器すらギルが足りずにグレードアップし切れないのに、そんな隠し武器にまで回す余裕などありません。 そのような状況なので、データ引継ぎの2周目があると当たり前に思ってプレイしていました。 でも、実際には周回プレイなど無し。 いやね、システム的にはそこまで面白い訳では無いから、2周目はどうしようかな、やらなくても良いかな、でも色々成長させてみたいな、でも面倒臭いな、なんて思いながら遊んでいたので、仮に周回プレイが出来てもやったかは判りません。 しかし、出来るけどやらないのと、そもそも無いのとでは、話が違いますからね。 何がどう引き継がれるのかだけは確認しよう、と試しに始めてみたら、ついついそのままもう1周遊んじゃった、と言う事はあり得たし(^^; 結果、このゲームのやり込みは、リトライを繰り返してギルを稼ぎまくって、各種グレードアップを繰り返して行く、と言う形。 絶対、周回プレイの方が面白いと思うんだけどなぁ。 と言う訳で、及第点ながらもガンシューアクションRPGとしては垢抜けておらず、しかしFFZの続編としては充分面白かったです。 それでも、ここはもっとこうして欲しい、せめて周回プレイは入れて欲しい、など注文はあって、そこいらはインターナショナル版でも改善はされていない模様。 だから、手放しで傑作、とは言えませんが、FFZファンになら是非にとおすすめ可能です。 個人的には、さすがに当時3周遊んだとは言えFFZの細部までは覚えておらず、一応アドベントチルドレンに入っているFFZの総集編も観て復習するも不充分。 結果、いつかまた遊びたいと買っておいた、「FFZインターナショナル」を現在プレイ中。 いや〜、細部を覚えていないレベルなんで、面白い上に新鮮(^∀^; FFZ再プレイに繋がっただけでも、私にとってこのゲームは良いゲームでしたわ。 評価点数は、あくまでFFZ関連ゲームとしてなので、出来は悪く無いけど客観的には凡作の域を出ないんですけどね(^Д^;
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