駄話・24年01月分

24`01/05(金) -19:35-

以前、
金曜ロードショーで地上波放送された「竜とそばかすの姫」をようやく観ました。
細田守作品はいくつか観ているので、話題作だし折角だから観てみようと録画はしてあったんですが、いつでも観られるといつまでも観ない傾向にある為、中々観られず(^^;
今期新アニメが4本録画予定で、「
葬送のフリーレン」など継続放送の分もあるから、そろそろHDDの容量に不安が出て来た為、必要に迫られようやく観られました。

概ね面白かったんですが、個人的にいくつか気になりました。
美女と野獣」がモチーフなのは良いんだけど、Belle(調べたらBellじゃ無かった)の表現がディズニープリンセスに寄せ過ぎ。
そこは、
細田守らしい、スタジオ地図らしい表現で良いと思うんだけどな。
ジャスティンなんかもアメコミヒーローと言うかカートゥーンと言うか、Uのアバター(As)全般アメリカナイズされている感じで、そこは細田守らしさ、スタジオ地図らしさを出した方が良かった気がした。
後キャラクターデザインの所為か、
ケイトモは外国人だと思っていたら日本人で、50億のアカウントと言う割に結局日本で完結してしまうのが何だかなぁ、と(^^;
まぁ、何とか現実世界で駆け付けられる距離、って言う都合の為なんだろうけど、その所為で物語に余計な制約が付いてしまっている。
2人の父親も、反撃して来ない弱い者にだけ強気に出られる小心者、って事なんだろうけど、あんなにあっさり退いてしまうのも非現実的かなぁ。
ケイの内面の現れで乱暴者だった訳だし、せめて初めての父親への反抗、を守る為ケイが父親に手を上げる、くらいの劇的な展開にしても良いと思うんだけどね。
この辺、ポリコレを意識して子供が暴力を振るうのは駄目、とか考えたのかな?
U内とか「
バケモノの子」みたいなファンタジーなら良いけど、現実世界じゃ駄目、みたいな。
基本的には面白かったんだけど、突き抜け切れていなかったかな。
サマーウォーズ」だけは、エンターテインメントの王道を突っ走った展開だったから最高に面白かったんだけど、やっぱり「サマーウォーズ」くらい上手くピースが嵌まる事って、そうそう無いんだなぁ。

てな訳で、映像としては素晴らしかった、概ね内容も面白かった、とは思いますが、傑作とは言えないかな。
過去に観た「
未来のミライ」よりは面白かったし、「時をかける少女)」や「おおかみこどもの雨と雪」並みには面白かったから、「サマーウォーズ」ほどじゃ無くても充分面白かったです。
新海誠は「天気の子」しか観ていないけど面白く無かったし、若い子が好きそうな有名アニメ映画の中では細田守作品好きですね。
話題作ではあるし充分面白いので、話の種に観る分には充分おすすめですね。
サマーウォーズ」未見なら、「サマーウォーズ」観た方が楽しめると思いますが(^^;

追記
この記事を書いている間に、同じく金曜ロードショーで録画してあった「君の名は。」を観ました。
いやぁ〜、これは面白かったわ。
天気の子」は、現実にある風景をそのまま描けばそれがリアリティになると勘違いしたような作風に抵抗があり、ヒロインを連れ去ろうとする天気が敵であるファンタジーの癖に、展開上の障害が天気では無く警察と言う感性が理解不能で、物語の結末もリアルに寄せたいのかファンタジーに寄せたいのかブレている感じで腑に落ちなかった。
君の名は。」も最初の20〜30分は苦痛だったけど、途中から面白くなって来て、SFと考えちゃうとツッコミどころ多過ぎるけどファンタジーとしては問題無く、物語としてもちゃんと盛り上がって期待通りの終わり方をしてくれる。
君の名は。」は、「時をかける少女」並みには面白かったです。
やっぱり、最初に何を観るかで、イメージ違っちゃうんだなぁ。
私は最初に「
天気の子」を観ちゃったから新海誠は駄目だと思ったけど、「君の名は。」を観た限り新海誠も面白い映画を作れる人なんだと認識を改めました(^^;
まぁ、リアリティの描き方やキャラクターデザインは好みから外れるし、個人的に観た中での最高傑作「
君の名は。」と「サマーウォーズ」を比べたら「サマーウォーズ」の方が面白いから、やっぱり細田守の方が好きですけどね。


個人的評価
★★★★☆(4/5)


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